阪神高速道路では現在、6号大和川線、淀川左岸線2期(海老江JCt~豊崎IC)、信濃橋渡り線の事業が進められていますが、先月には信濃橋渡り線の完成が遅れる事が発表されるなど、いろいろな事情により当初の予定通りに開通出来ないのが高速道路です。
そこで、私なりに現在の事業中の路線、今後着手されるであろう路線について開通を予想してみました。
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◆6号大和川線(三宅西IC~三宝JCT)
開通予想:平成28年度
ほとんど区間で工事がかなり進んでおり、トンネルの掘削工事も残っていますが、なんとか平成28年度内に開通させるのではないかと思われます。
※6号大和川線の詳細については下記を参照下さい
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◆西船場JCt(信濃橋連絡線)
開通予想:平成32年度(但し阿波座付近の拡幅部のみ平成28年度に先行開通)
(現在の公式開通予定は平成31年度です)
用地の確保の問題から開通予定が公式に3年ほど延びたところですが、利用の多い信濃橋入口の付け替え工事など、用地以外にも工事で考慮しなければいけない問題もあり、さらに1年ぐらいは延びるのではないかと予想しています。
ただし、阿波座付近で行われている拡幅工事は順調に進んでおり、この拡幅部分もわざわざ連絡線の開通に合わせて遅らせる必要はないと思いますので、この部分だけは平成28年度には先行開通するのではないかと推測しました。
ですので、環状線との連絡路はまだ先ですが、3号神戸線と16号大阪港線のボトルネックとなっている阿波座付近の渋滞解消については予定通りとなりそうです。
※西船場JCTの詳細については下記を参照下さい
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◆2号淀川左岸線2期(海老江JCT~豊崎IC)
開通予想:平成38年度
(現在の公式開通予定は平成32年度です)
現在の平成32年度開通はかなり厳しい状況ではないかと推測しています。6年も遅れる理由としては、延伸部の計画にともなって豊崎IC付近が都市計画変更の手続きが必要になっている点と、平成27年度に工事着手の予定でしたが、どうもその気配がまだありません。さらに淀川の堤防の構造物の中に建設する為、難易度の高い工事になり、着工後も何かと問題が起きて工期が延びる可能性があります。現在建設中の6号大和川線も設計不備の問題もあって当初より工期が延びて現在に至っています。もっと言うと毎年度の工事予算をしっかり確保出来るかと言う問題もあります。
※2号淀川左岸線2期の詳細については下記を参照下さい
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◆2号淀川左岸線延伸部(豊崎IC~門真JCT)
開通予想:平成38年度(内環IC(仮名)~門真JCTは平成32年度に先行開通)
(現在はまだ都市計画未決定です)
まだ都市計画未決定ですが、いざ決定すれば早期着工の可能性があります。今年の6月には「関西高速道路ネットワーク推進協議会」という関西地区の高速道路未整備区間の早期開通の為に活動する協議会が設立され、既に自民党や国道交通省などにこの淀川左岸線延伸部や5号湾岸線延伸部の早期着工を要望するなど活動を始めています。
門真JCT以外は用地買収不要で、大深度地下のトンネル工事に問題がなければ、2期(海老江JCT~豊崎IC)との同時開通もあり得ると予想しました。
※2号淀川左岸線延伸部の詳細については下記を参照下さい
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◆5号湾岸線西伸部(六甲アイランド北IC~南駒栄JCT~駒栄IC)
◆31号神戸山手線(駒栄IC~湊川JCT)
開通予想:平成40年度
関西地区でミッシングリングと呼ばれている区間の中では、最も着工に近いのではないかと思われます。但し、長大橋がいくつもあるうえに、国際港の神戸港を横断する箇所もあり、工事は前段階の設計検討も含めて難易度の高いものになりそうで、事業着手から開通まで10年以上はかかると思われます。
5号湾岸線の西伸部は六甲アイランド北IC~南駒栄JCT~名谷JCTですが、六甲アイランド北IC~南駒栄JCT~湊川JCTさえ開通すれば31号神戸山手線と7号北神戸線経由で第二神明道路に接続出来るので、南駒栄JCT~名谷JCTについては廃止ではありませんが建設されない可能性があります。
※5号湾岸線西伸部の詳細については下記を参照下さい
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◆名神湾岸連絡線(西宮IC~5号湾岸線西宮浜IC付近)
開通予想:平成40年度
湾岸線西伸部ありきの計画ですが、そこさえ計画が進めば連動して計画が進みそうな感じで、完成するなら同時開通となる可能性があります。しかし、湾岸線西伸部の計画が停滞すれば構想が消えてしまう可能性もあります。
※名神湾岸連絡線の詳細については下記を参照下さい
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◆阪神高速(京都線) 久世橋線、堀川線、西大路線
開通予想:平成40年前半
現在は半分凍結状態で計画の見直しを進めており、最悪廃止もありそうですが、結局のところ京都市内の渋滞対策として必要という判断になるのではと予想しています。最近では河原町付近の四条通りの歩道を拡幅して車道を縮小する工事をしていますが、周辺道路の渋滞が酷くなったようで、都市高速道路に対しての行政の考えが少し変わるきっかけになるのではないかと思います。
しかし、京阪連絡道路を考慮していた久世橋線は、下を通る一般道路の大幅な拡幅無しで建設出来るように、計画規模を縮小して接続する西大路線とおなじ北行き一方通行ぐらいにはなるかと思われます。
※阪神高速(京都線) 久世橋線、堀川線、西大路線の詳細については下記を参照下さい
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上記の予想は全て私の推測によるものです。特に何か決め手になるような根拠があるわけではありませんのでご了承下さい。